心霊写真鑑賞会
「やあ。誰かと思えば君じゃないか。」
「やあ。誰かと思えば君じゃないか。」
「自分では気づかないがいつの間にか取り憑かれている気分になっているけど、何かあったの?」
「やっぱりわかる?今回は僕らなりに心霊写真の鑑賞会をやってみようかと思うんだ」
「それはいいよね。僕ら怖いもの知らずと思われているけど実はビビりなんだ。」
「しかし元々から呪われた人生を送ってきたから死とか祟りは恐れないんだ。」
「そして今回いくつか写真を持ってきたから早速見ようか。」
「そうしよう。」
「まずこの写真だけど、小学校の入学式を写したものなんだ。」
「晴天の入学式なんてこれからの学生生活が人一倍楽しみだね。」
「こんな入学式に画面右を見てほしいんだ。」
「誰かが首を吊っているよね。いくら会社の経営がうまくいかないからといって小学校でしかもこんなおめでたい日に自殺図る根性がすごいよね」
「普通だったら🚔5台学校に来てもおかしくない状況だけど、これはかつて何らかの事情で自殺した女子の霊なんだ。」
「何らかの事情って?」
「写真の右にオレンジのモヤがあるのがわかるかもしれないが、このモヤにかかっている教師がその何らかの事情を知っているようなんだ。」
「パワハラとか。」
「それもあるかもしれないよね。営業成績が上がらないことにイラだった上司が部下たちの前で想像を絶するほどの罵詈雑言を放ったかもしれないよね。」
「そのために自殺した女子小学生はその上司、いや教師に恨みを持っているんだね。」
「続いてはこの写真を見てほしいんだ。これは遠足の帰りにバスの中で撮られたんだけど、画面中央の男子の肩に老人らしき霊が写っているんだ。」
「確かに険しい表情をしているとなるとこの子供に怒りを覚えてそうだね。」
「まさにそうなんだ。遠足で行った場所で自由行動の際に祠のようなものを見つけたそうだ。その祠に石なんかで文字を掘ってしまったようなんだ。」
「自分の名前かな?それとも「喧嘩上等」って掘ったのかな?」
「ヤンキーだったら即するよね。しかしながらその祠が何であるかは未だにわかってないんだ。だがちょっと掘ったぐらいで怒りを覚えているとなると相当なものだと思うんだ。」
「最後はこの写真で行こうか。これは遊園地に行った際に観覧車に乗った子供たちとその親を写したものだけど、注目してほしいのは画面中央に何やら反射しているものなんだ。」
「霊なのかな?2体あるんだけど。」
「確かにあるよね。しかし左の方はこの左に座っている子供のものと思われるんだ。そして右の方なんだけど。これは誰のものではないんだ。」
「頭蓋骨だよね💀」
「この遊園地で亡くなった人かもしれないよね。というよりも遊園地が建てられる前に亡くなっている可能性があるよね。」
「骸骨となると死んでから相当時間が経過しているよね。」
「そうなんだ。そして今に至るまで誰もこの人の存在に気づいてなく、今でも土の中で埋まっている可能性が高いんだ」
「今更警察に通報しても「はあ?」としか返ってこないよね。そうなると近い将来にこの遊園地でとてつもないほどの悪いことが起きそうだよね。」
「その場合はこの人の死を放ったらかしにした警察の責任だね」
「今回は3枚を見てきたけど。まだまだ写真があるんだ。」
「君んちの写真は呪われてるばかりだよね。」
「これからもそう生かざるを得ないよね。」
「それじゃ。」
「また。」