何だ?その目は?
「やあ。誰かと思えば君じゃないか。」
「やあ。誰かと思えば君じゃないか。おや?いつもより視点がおかしい方向に向いているけど、何かあったの?」
「やっぱりわかる?実はねとても腹立つセリフがあるんだ」
「ほう」
「上司や親などに嫌なことを言われ、その人を睨みつけるとき相手から「何だ?その目は?」と言われることがあるんだ」
「確かにさすがに嫌なこと言われるとにらみつけたくなるよね」
「言った本人は「さんざんいじめぬいてやったぞ」と思わんばかりの勝ち方をして相手を見下す」
「この「何だ?その目は?」と言われたとき、何も言い返せないのが悲しいよね」
「そうだね。そのあとで数倍ボコボコにされる運命にあるよね」
「そしてそのあとで「絶対につぶしてやる」と誓っての復讐できる証拠さがしだね」
「嫌な相手のプライベートを追って、ちょっとでも怪しいなという場面を見つけたら、こっそりスマホで撮影しSNSで拡散」
「SNSのアカウントは常に裏アカにしておく」
「これなら誰かがその嫌な相手に対して罵詈雑言、誹謗中傷をして追い詰め、そして復讐する自分はさらにその嫌な相手の決定的証拠を出し続け・・・」
「嫌な相手は世の中から抹消される・・・」
「次の日喜ぶ顔を表に出さず何事もなかったかのように出社したら、なぜかその嫌な相手がいた」
「朝礼で実は彼と嫌な相手が所属している部署の本部長が風俗のために会社の資金を横領した疑いで警察に捕まった。本部長は懲戒免職され新たな本部長にその嫌な相手が選ばれた・・・」
「相手を間違えたのかな?」
「でもあのとき繁華街にいたのは、確かに嫌な相手だったんだよね」
「また地獄のはじまり。だよね」
「「なんだその目は?」と上から目線で罵られ復讐しようものならこういう結末が待っているよね」
「耐えるしかないよね」
向こうから「オイ!コラ」と叫び迫ってくる2人よりも巨漢の男が2人を突き飛ばす。2人が男をにらむと・・・
男「なーんだ?その目はぁ?殺すぞ!!!」
すると女性の声が聞こえた。
女「おまわりさん!この人です!この人が殺したんです」
女性と一緒に警察官が巨漢の男を囲む。
女「間違いありません。この男が相手を殴り殺したんです」
男「だからなんだってんだ!!!」
巨漢の男が警察官を睨みつける。
警官「な、なんだその目つきは?止まれ!止まらないと撃つぞ」
男「撃つなら、撃ってみい!!」
そのとき「父さんのコップ」の「コップ」のシャツの男が背後から男に近づき、振り向いた瞬間にスプレーを顔に強く吹きかけた。巨漢の男は苦しみやがて倒れた。
警官「ご協力ありがとうございました。おい!連れていけ」
警官「はい!ほら、来い!!」
「偶然スプレーを持っててよかったね」
「やはり「何だ?その目は?」と言ったらこういう結末も待っているよね」
「そうだね。それじゃ」
「また」